レガシーマイグレーションlegacy migration
P&Systemのレガシーマイグレーションは、ストレートコンバージョン手法、リライト手法および再構築など、移行コスト・期間および本番移行リスクを考えたお客様に最適なマイグレーション方法をご提案いたします。
また、金融機関の基幹システムに現在も多く残るオフィスコンピュータ(略称:オフコン)からのマイグレーションの豊富な実績があり、社内には、三菱電機のオフコン業務処理を支える簡易プログラム言語「プログレスⅡ」の検証環境を用意するなど、幅広いレガシーマイグレーションの対応力があります。
ストレートコンバージョン手法
既存プログラムをそのままのプログラミング言語でオープン環境のプログラムへ移行する手法がストレートコンバージョン手法です。
それぞれの移行対象資産のアプリケーション構造や業務処理は変更せず、ツールを用いて単純にオープン系プログラムにコンバージョンするため、短期間でのマイグレーションを実現し、移行コストを抑えられる特徴があります。
しかし、その反面、アプリケーションの拡張性に関しては、レガシー・システムとほとんど変わらないというデメリットがあります。
また、データ構造によっては、RDBのパフォーマンスが発揮できない場合もあるため、DB設計の見直しや処理の書き換えが必要な場合があります。
P&Systemでは、ツール等の変換率だけで判断せず、一部のロジック変更を行う最小限のリライト手法も視野に入れ、処理パフォーマンス、コストパフォーマンスに優れたストレートコンバージョン手法のマイグレーションをご提案します。
リライト手法
既存アプリケーションプログラムを,C#やJAVA などのオープン系で一般的に使用される言語へ変更する手法がリライト手法です。
リライト手法は、移行後のアプリケーション構造により、2種類の移行方法に分けて考えることができます。
P&systemでは、COBOL、プログレスⅡなどのオフコンで使用するプログラミングと、C#、JAVAなどのオブジェクト指向プログラミングに精通したアーキテクトがマイグレーションをトータルサポートいたします。
①リライト(パターン1)
既存の構造化プログラミングで作成されたアプリケーションを、C#やJAVA などのオープン系にそのままの構造で移行する方法です。
構造が変わらないため、アプリケーション構造の要件定義から物理設計工程が大幅に省略でき、移行コストを抑えられるという特徴があります。しかし、その反面、継ぎ接ぎだらけのプログラム構造がそのまま移行されることになりますので、移行後の拡張性、保守性を考慮した移行方法の検討が必要です。
②リライト(パターン2)
ビジネスロジックを詳細に分析することにより類似性ロジックを共有コンポーネント化し、改修頻度の高いビジネスロジックを拡張コンポーネント化します。
現行のビジネスロジックを踏襲しますが、アプリケーション構造は再構成するという方法となるため、リライト手法でも拡張性が高く、保守性が向上しますが、一部の物理設計工程から実施、再利用を考慮したオブジェクト指向デザインパターンを用いた再設計を行うため、移行コストが増大する傾向があります。
再構築手法
システムの構築を要件定義から行い,既存システムを捨てて新たにシステムを構築していく手法です。
この手法では,移行コスト・移行期間・本番移行リスクにおいて,他の移行手法に比べると高くなることが特徴で、その反面、拡張性の高いシステムの構築が可能となり、システム構造を変化対応力に優れた構造にすることが出来ます。
レガシーシステムでは,業務プロセスを変更すると複数のサブシステムに影響することが多く、同じようなデータが複数のサブシステムに分散しており、業務プロセスの変化に合わせてシステムを変更した際に、データの整合性がとれなくなってしまうケースがあります。これらの問題は、業務プロセス自体の改善が必要になる場合があり、ストレートコンバージョン手法やリライト手法で解決することが出来ないことがあります。
その場合は、再構築手法を取り入れることにより,拡張性の高いシステムの構築が可能となり、新たな業務要件をマイグレーションと同時に取り込めるというメリットがあります。
再構築手法では,移行コスト、移行期間、本番移行リスクにおいて、他の移行手法に比べると大幅に高くなることが特徴です。
P&Systemでは、“ビジネスの見える化”を実現する「ビジネスプロセス・モデル」を作成し、激しく変化する事業形態に対応できる拡張性の高いシステムへのマイグレーションをご提案します。